津波防災の経験を後世に伝承していくため、「実際に訪れて津波について学ぶ」をコンセプトに、自治体や、各地域で活動される方々にとって参考となるよう、津波について学べる施設、ツアー、体験学習などを教訓・伝承事例集として整理しております。
ご自身や地域の皆様で防災教育に関する企画を立案するときに参考としていただけます。
震災語り部からの話を聞いたり、被災現場や被災時の避難経路を回ったりするなど、津波の教訓について学ぶことができるツアーとともに、被災の経験と教訓に関する講義・セミナーなどの情報を紹介します。
都道府県 | 市区町村 | 事業名 | 対象災害 | 概要 | お問合せ先 |
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北海道 | 奥尻町 | 奥尻島フットパスBコース | 北海道南西沖地震 |
●1993年7月の震災で被害を受けた青苗岬をめぐり、津波防災を学ぶことができる。 ●全3.5㎞、約2時間のコースを島人ガイドと一緒にまわり、震災当時の状況・復興の様子だけでなく、避難についての知識も得ることができる。 |
(一社)奥尻島観光協会 |
北海道 | 奥尻町 | 津波語り部隊 | 北海道南西沖地震 |
●北海道南西沖地震の経験から、命を守る大切さや、たがいに命を助ける大切さを学ぶことができる。 ●年齢・性別が様々な隊員で構成される「津波語り部隊」により、被災体験、復興経験を聞くことができ、子供向けには「防災教育プログラム」も提供している。 |
(一社)奥尻島観光協会 |
岩手県 | ― | 三陸被災地フロントライン 研修 |
東日本大震災 |
●災害時に抱える課題を解決するため、三陸被災各地を視察し、被災地がどのように解決したのかを学ぶことができる。 ●行程、視察箇所等は、要望に応じてプランニング可能な「完全オーダーメイド」であり、被災状況の資料・当時の写真等を使いながら三陸鉄道の社員が全行程、案内・解説をしてくれる。 |
三陸鉄道(株) |
岩手県 | 宮古市 | 学ぶ防災ガイド | 東日本大震災 |
●東日本大震災で大きな被害を受けた田老地区の現状や当時の状況を知り、災禍の記録や教訓を学ぶことができる。 ●防潮堤や避難道を歩きながらガイドからの説明を聞いたり、津波発生時の映像を見たりして災害の恐ろしさと避難の大切さを感じることができる。 |
(一社)宮古観光文化交流協会 学ぶ防災 |
岩手県 | 宮古市 | 震災メモリアルパーク 中の浜ガイド |
東日本大震災 |
●高台に逃げることの大切さ、津波の脅威を知ることができるほか、東日本大震災の際に受けた世界中からの支援についても知ることができる。 ●津波を科学的に理解できる展示と、震災遺構を用いて、語り部が東日本大震災当時の様子を伝えてくれる。 |
宮古市役所産業振興部観光課 |
岩手県 | 宮古市 | グリーンピア三陸みやこ 震災学習体験メニュー |
東日本大震災 |
●複数の「震災学習・ボランティア」体験メニューがあり、震災体験談を聞いたり、避難所生活について学んだりすることができる。 ●震災体験談を聞くだけではなく、被災経験者にインタビューを行うようなメニューもあり、目的に応じ体験メニューを選択することができる。 |
グリーンピア三陸みやこ |
岩手県 | 大船渡市 | 東日本大震災津波体験 語り部と被災地域視察 |
東日本大震災 |
●被災地域の視察とともに語り部からの話を聞いて、東日本大震災当時の状況や、減災への取組について学ぶことができる。 ●被災前後の町並みや津波被害の写真・映像も用いながら、大船渡市内や碁石海岸を回り、語り部から震災当日の状況や体験談を聞くことができる。 |
椿の里・大船渡ガイドの会 |
岩手県 | 陸前高田市 | 未来へ語り継ぐ陸前高田 ~陸前高田 語り部・観光ガイド~ |
東日本大震災 |
●被災地を巡りながら、津波の状況、復興の経過、避難のあり方、今後の課題、先人から伝えられてきた教訓の大切さを知ることができる。 ●震災遺構や、復興関連地域を見学しながら、東日本大震災を体験した語り部から詳しく解説してもらうことができる。 |
(一社)陸前高田市観光物産協会 |
岩手県 | 釜石市 | 防災学習ガイド | 東日本大震災 |
●釜石市内を車でまわり、東日本大震災当時の様子や現在の釜石の復興の様子を知ることができる。 ●湾港防波堤の効果や、犠牲者を出さなかった鵜住居地区小中学校での防災教育について、ボランティアガイドから聞くことができる。 |
(一社)釜石観光物産協会 |
岩手県 | 大槌町 | 被災疑似体験プログラム | 東日本大震災 |
●津波を乗り越えてきた先人たちの話を聞き、大槌町で何が起こったのか、また町民の思いや未来の大槌にかける思いを知ることができる。 ●津波から地震までの40分、大槌町役場前で何が起こっていたのかを知り、被災を疑似体験しながら「あなたの」行動を考える研修を受けることができる。 |
(一社)おらが大槌夢広場 |
岩手県 | 山田町 | 復興まち歩き つまみ食いツアー |
東日本大震災 |
●東日本大震災の被害から、賑わいと生業が再生されつつある山田町の今を知ることができる。 ●語り部とともに山田の町なかを多言語対応のタブレットを使用しながら、ゆっくり歩き、途中つまみ食いスポットにも立ち寄りながら説明を聞くことができる。 |
(一社)山田町観光協会 |
岩手県 | 山田町 | 震災語り部ガイド | 東日本大震災 |
●震災復興とともに観光にも力を入れている山田町を巡り、東日本大震災の様子、教訓、復興の様子を知ることができる。 ●地元のタクシー運転手がガイドとなる語り部タクシーや、商店街の再生に取り組む地元ガイドによるまちあるき案内など、いくつかのコースを選択することができる。 |
(一社)山田町観光協会 |
岩手県 | 岩泉町 | 三陸海岸探訪ハイキング | 東日本大震災 |
●東日本大震災大津波による被災地を実際に自分の目で見ることにより、被災地の現状、自然の脅威、命の尊さを学ぶことができる。 ●ガイドと歩きながら、被災地の状況や、過去の津波の歴史が刻まれた石碑などを見てまわることができる。 |
岩泉観光ガイド協会((一社)岩泉町観光協会内) |
岩手県 | 田野畑村 | たのはた大津波語り部 | 東日本大震災 |
●被災経験者が現地ガイドとなり、全国からの支援や絆のありがたさ、今後の防災の必要性を伝えてくれる。 ●津波遡上高が25.5mを記録した羅賀地区や島越地区などを巡りながら、被災経験者から東日本大震災当時の体験や教訓について聞くことができる。 |
NPO法人 体験村・たのはたネットワーク |
宮城県 | 石巻市 | ARアプリ活用 フィールド防災ガイド |
東日本大震災 |
●「津波伝承ARアプリ」を活用し、写真や動画、音声などを各地点で紹介することで、震災の影響を総合的な視点でガイド。 ●案内地点の増減により滞在時間に合わせて被災を追体験でき、 英語・中国語アプリによりインバウンド客にも対応。 |
(公社)3.11メモリアルネットワーク |
宮城県 | 石巻市 | 語り部と歩く3.11 (復興祈念公園と震災遺構) |
東日本大震災 |
●伝承施設が集中する南浜・門脇地区において、複数の伝承施設の内容と、「面」としてつなぐガイドの解説により震災を追体験。 ●30分の概要ガイドから120分の探求学習まで、時間に応じたガイドが可能。 |
(公社)3.11メモリアルネットワーク |
宮城県 | 石巻市 | 企業研修 「被災地から学ぶリーダーシップ」 |
東日本大震災 |
●社員や企業が守るべき価値を見いだすマインドセット研修や、3.11避難の実情を踏まえた防災、危機管理意識を高める研修開催。 ●激変する被災地で未来を拓き続けてきたリーダー像に触れ、管理職のリーダーシップを高める人材研修に注力。 |
(公社)3.11メモリアルネットワーク |
宮城県 | 石巻市 | 石巻・大震災まなびの案内 | 東日本大震災 |
●スタッフの解説を聞きながら市内をまわることで、歴史、まちづくり、震災と復興などについて知ることができる。 ●バス等で石巻市役所を出発し、石巻中心街の散策、市内の震災伝承施設などを巡る。 |
(一社)石巻観光協会 |
宮城県 | 気仙沼市 | 防災教育 島めぐり講話 | 東日本大震災 |
●東日本大震災で大きな被害を受けた大島の島内をまわりながら地元ガイドから災害時の様子を聞くことができ、災害時における対応や身の安全の確保等を学ぶことができる。 ●決まったコースはなく、大島浦の港、神社、避難階段など、ガイドと話し合いながら希望のルートを巡ることができる。 |
(一社)気仙沼市観光協会大島支部 |
宮城県 | 名取市 | 閖上震災を伝える会 | 東日本大震災 |
●語り部ガイドからかつての生活や東日本大震災の被害などについて聞きながら閖上地区内を巡ることで、震災で得た教訓を学ぶことができる。 ●「閖上朝市組合 メイプル館」で映像を視聴した後、慰霊碑、食事処やお土産店が並ぶ「かわまちてらす閖上」などを巡る。 |
(一社)ふらむ名取 |
宮城県 | 東松島市 | 「支援に感謝。車窓から見る 被災地の姿」 |
東日本大震災 |
●ガイドの説明を聞きながら被災地を巡ることで、東日本大震災の被害状況や当時の惨状について知ることができる。 ●大高森を登山しながら案内を聞く「登山ガイド」、野蒜・宮戸地区をバス等でまわる「車窓ガイド」を通じて、震災前後の変化や当時の状況などについて学ぶことができる。 |
KIBOTCHA |
宮城県 | 岩沼市 | 千年希望の丘 いわぬま震災 語り部ガイド |
東日本大震災 |
●「千年希望の丘相野釜公園」内の慰霊碑や避難丘を、震災語り部ボランティアガイドの説明を聞きながら見学することで、震災からの復旧・復興の姿を体感できる。 ●復興のあゆみや多言語防災学習用動画により、震災の記録・記憶の伝承と未来へつながる防災について学ぶことができる。 |
岩沼市千年希望の丘交流センター |
宮城県 | 亘理町 | 震災語り部の会ワッタリ | 東日本大震災 |
●東日本大震災での津波により町の約48%が浸水した亘理町。震災の状況を知り、復興の姿を見て、防災への意識を高めることができる。 ●語り部とバスに乗り、復興の槌音が響く荒浜地区を巡りながら、津波被害の恐ろしさについて説明を聞くことができる。 |
亘理町観光協会(亘理町商工観光課内) |
宮城県 | 山元町 | やまもと語りべの会 | 東日本大震災 |
●駅舎が流失した沿岸部と、新しいまちづくりが進む内陸の新市街地などを回り、住民のかつての生活や東日本大震災被害の大きさや、今後に役立つ知識などを学ぶことができる。 |
やまもと語りべの会事務局 |
宮城県 | 女川町 | 語り部ガイド | 東日本大震災 |
●語り部ガイドにより、震災当時や復興の様子、被災地に今必要なことなどを知ることができる。 ●語り部ガイドの説明を聞きながら、被災した魚市場、石碑、駅前商店街などを巡る。 |
(一社)女川町観光協会 |
宮城県 | 南三陸町 | 語り部による 学びのプログラム |
東日本大震災 |
●被災者の語りに耳を傾け、自分の目で被災地をみる体験型のプログラムで、南三陸町による地元住民が直面している現状や、復興に向けての歩み、教訓などを学ぶことができる。 ●語り部ガイドによる講話を聴いた後、防災対策庁舎跡地など、南三陸町の浸水したエリアをバスで巡る。 |
(一社)南三陸町観光協会 |
宮城県 | 南三陸町 | 震災を風化させないための 語り部バス |
東日本大震災 |
●被災したホテルスタッフとともにバスに乗車し、東日本大震災当時の体験談を聞きながら町を巡ることで、防災意識を高めることができる。 ●バスでホテルを出発し、戸倉地区、高野会館前、防災庁舎などを巡る。 |
南三陸 ホテル観洋 |
宮城県 | 南三陸町 | 南三陸、今を生きる | 東日本大震災 |
●地元案内人のガイドを通して、未曽有の震災を経験した南三陸町内を巡り、災害への備え、復興に向かう人の強さなどを学ぶことができる。 ●当時のインタビュー映像や復興に向かう町の人々の様子を描いたオリジナル動画を視聴後、南三陸町の被災現場を巡る。 |
(一社)南三陸研修センター(南三陸ラーニングセンター) |
宮城県 | 南三陸町 | What would you do? あなたならどうする? |
東日本大震災 |
●南三陸町の現状や地域の方の体験談を聞いて終わりではなく、自分の町で災害が起こったらあなたならどうするか?について考えるワークショップを行う。 ●ワークショップを通じて、地域で再起し生き続けようとする人の想いを自分に置き換えて考える。 |
(一社)南三陸研修センター(南三陸ラーニングセンター) |
宮城県 | 仙台市 | 東北大学災害科学国際研究所「みちのく震録伝」 | 東日本大震災 |
●東日本大震災に関するあらゆる記憶、記録、事例、知見を収集し未来に共有するプロジェクト「みちのく震録伝」での記録をもとに、東日本大震災の事実からそこで得られた経験と教訓などを講義形式で学ぶことができる。 |
(公財)仙台観光国際協会 |
福島県 | いわき市 | いわき語り部の会 | 東日本大震災 |
●災害を実際に体験した震災語り部から、記憶や教訓、被災地の現状や復興状況などを学ぶことができる。 ●沿岸部の防潮堤などの整備、高台移転などが進んだ薄磯/豊間地区や、久之浜地区を回るなど、複数のコースから選択できる。 |
いわき震災伝承みらい館 |
福島県 | 相馬市 | 相馬市復興視察 (視察ツアー) |
東日本大震災 |
●震災当時の状況などを映像で学び、これまでに行った復興事業などについて、現地を回りながら学ぶことができる。 ●バスや車に語り部が同乗し、説明を聞きながら、被害の大きかった沿岸部、新たに建築された復興施設などを見ることができる。 |
相馬市観光協会 |
福島県 | 楢葉町 | ならはふるさと案内人 | 東日本大震災 |
●ならはふるさと案内人によるガイドでは、楢葉町内の名所や施設を巡り、震災状況や復興への取組について知ることができる。 ●語り部では、震災当時の経験や避難中の暮らしぶり、そして避難指示解除後の新たな生活など、実体験したからこそ生まれる語りを聞くことができる。 |
(一社)ならはみらい |
高知県 | 黒潮町 | 防災プログラム | 南海地震等 |
●黒潮町防災プログラムは、津波の歴史を学び災害時の判断訓練ワークショップや食から防災を考える学習、津波避難タワーの見学から地域防災の取組を学ぶ、夜間での避難訓練から学ぶプログラムがあり、「自分の命は自分で守る」ことの大切さに気づき、自然がもつ”恵み”を体感し知ることで”災い”に備え、本来の自然の2面性を理解し、人と自然のつきあい方を学ぶことができる。 |
(一社)黒潮町観光ネットワーク |
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