2015年9月7日(月)「津波防災ひろめ隊お披露目会」イベントレポート

人気のご当地キャラクターが「津波防災ひろめ隊」を結成

津波への防災意識を高めてもらおうと、「くまモン」や「ふなっしー」など、
人気のご当地キャラクターが中心メンバーとなる「津波防災ひろめ隊」が結成。

今もなお人々の記憶に残る平成23年3月11日の東日本大震災。東北地方の太平洋沿岸を襲った津波によって多くの尊い人命が奪われました。これを受け、津波から国民の命を守ることを目的に同年6月「津波対策の推進に関する法律」が制定され、その中で毎年11月5日が「津波防災の日」と決められています。

「11月5日=津波防災の日」は、1854年11月5日に安政南海地震(M8・4)が発生して和歌山県を大津波が襲った際、稲に火をつけて、暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させて救った「稲むらの火」の逸話にちなんで定めたものです。

内閣府では広く津波対策についての理解と関心を深めてもらうため、さまざまな取り組みを行っていますが、このほど、その一環として(一社)日本ご当地キャラクター協会に協力を要請し、趣旨に賛同したご当地キャラクター達が津波防災の普及啓発活動に取り組む「津波防災ひろめ隊」を結成、9月7日にお披露目会が開催されました。

当日は、山谷えり子内閣府防災担当大臣から改めて直々に活動への協力要請を受けた「津波防災ひろめ隊」のコアメンバー「しんじょう君」(高知県須崎市)「ちっちゃいおっさん」(兵庫県尼崎市)「ふなっしー」(千葉県船橋市)「くまモン」(熊本県)「きいちゃん」(紀の国わかやま国体マスコット)のご当地5キャラクターが登場し、今後、津波防災関係のイベントへの参加や当日から公開される動画、ポスター、ホームページなどに登場することで、津波防災の大切さを広く訴えていくことを山谷防災担当大臣に約束しました。

また、お披露目会の席上、津波防災PRビデオ(90秒版)が公開され、津波防災に関する大事なポイント

1.
津波が来たら各自がただちに全力で逃げること
2.
2つの約束
  • ・家族と逃げる場所を決めておく
  • ・自らの命を守ることに全力を尽くす

の2点について、ちっちゃいおっさんが、
「せやから、日頃から家族や仲間で、津波が来たら一刻も早く高いところに逃げるっちゅうことを約束しとくのが大切なんや。家族もちゃんと逃げていることを信じて、自分は一目散で高いところを目指すっちゅうこっちゃで。避難してから家族と落ち合ったらええねん」
と語った後、今回新たに考案された「津波避難のポーズ」が披露されました。

これは、津波が来たら、まず全力で逃げることを表すために、両手は走るポーズ、また、ただ逃げるだけではなく、できるだけ上を目指して逃げることを表すために、上方に向かってのけ反るポーズを併せたもので、5キャラクター揃って、ポーズを何度も披露していました。

最後に、「津波防災ひろめ隊」を代表して、ふなっしーが、
「今日は、津波防災ひろめ隊をお披露目することができて、とっても嬉しかったなっしー!11月5日の『津波防災の日』に、東京丸ビルのマルキューブでイベントを開催するなっしょ!今日は本当にありがとうなっしなー!」
と挨拶、また、山谷防災担当大臣が、
「高く、そしてスピードをもって速くということが大事だということを、コアメンバーとして、大きく広く、力強く広めていっていただきたい。皆さんの力が被害を最小化して、命をたくさん救います。頑張ってね。今日は本当にありがとう!」
と述べて、会を締めくくりました。